天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
兄の小言にはもううんざりだ。
「私のことは放っておいて」と兄に言い返そうとしたら、診察室のドアがガラガラっと開いて樹が顔を出した。
「生憎、僕に婚約者はいません。あっ、でも茉莉花さんのお父さんには真剣にお付き合いしているとお伝えしています。もちろん僕の父にも彼女のことを話していますよ」
「え?樹のお父さまも私のこと知ってるの?」
彼の話に驚いたら、呆れ顔で返された。
「あのね、自分の家の隣に引っ越しさせたんだよ。俺としてもそれ相応の覚悟があるわけ。誰にも文句は言わせない」
「樹……」
彼が私のことをちゃんと考えてることを知って胸がジーンとした。
樹は私のことを大事にしてくれている。
彼と見つめ合っていたら、兄に文句を言われた。
「こらこら、そこ勝手にふたりの世界に浸るな」
「あっ、まだいたんですね。他になにか?」
樹がわざとらしい反応をして兄を余計に怒らせる。
「親父が認めようと俺は絶対にお前なんか認めないからな!」
「お義兄さん、声が大きいですよ。落ち着いてください」
「私のことは放っておいて」と兄に言い返そうとしたら、診察室のドアがガラガラっと開いて樹が顔を出した。
「生憎、僕に婚約者はいません。あっ、でも茉莉花さんのお父さんには真剣にお付き合いしているとお伝えしています。もちろん僕の父にも彼女のことを話していますよ」
「え?樹のお父さまも私のこと知ってるの?」
彼の話に驚いたら、呆れ顔で返された。
「あのね、自分の家の隣に引っ越しさせたんだよ。俺としてもそれ相応の覚悟があるわけ。誰にも文句は言わせない」
「樹……」
彼が私のことをちゃんと考えてることを知って胸がジーンとした。
樹は私のことを大事にしてくれている。
彼と見つめ合っていたら、兄に文句を言われた。
「こらこら、そこ勝手にふたりの世界に浸るな」
「あっ、まだいたんですね。他になにか?」
樹がわざとらしい反応をして兄を余計に怒らせる。
「親父が認めようと俺は絶対にお前なんか認めないからな!」
「お義兄さん、声が大きいですよ。落ち着いてください」