天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「そんなんじゃありません!ここの病棟クラークのお話、断ったのにどうして異動になるんですか!」
息を乱しながらも、先生に噛みつく。
誰かに対してこんな風に怒りをぶつけるのは初めてだった。
そんな私を面白そうに眺め、開き直る先生。
「あれは希望を聞いただけよ。決定権は院長にある」
「そんなあ。横暴過ぎます」
「横暴で結構。俺はね、ひとりでも多くの患者さんを救いたい。そのためにどうしても茉莉花ちゃんが必要なんだ」
先生は私の情に訴えるつもりなのだろう。
「ズルいですよ。そんな言い訳」
キッと睨みつけるが、彼は動じない。
「心配しなくてもいい。俺が責任持って最後まで面倒みるから」
「面倒みなくていいから受付に戻してください」
「それは無理だな。明日新しい人が受付に来るらしいよ。だから諦めて」
ニコッと笑う先生が悪魔に見えた。
明日新しい人が来る?
それって今日決まった話ではないってことじゃない。
もっと前から私の異動が決まってたってこと?
この腹黒外科医。
息を乱しながらも、先生に噛みつく。
誰かに対してこんな風に怒りをぶつけるのは初めてだった。
そんな私を面白そうに眺め、開き直る先生。
「あれは希望を聞いただけよ。決定権は院長にある」
「そんなあ。横暴過ぎます」
「横暴で結構。俺はね、ひとりでも多くの患者さんを救いたい。そのためにどうしても茉莉花ちゃんが必要なんだ」
先生は私の情に訴えるつもりなのだろう。
「ズルいですよ。そんな言い訳」
キッと睨みつけるが、彼は動じない。
「心配しなくてもいい。俺が責任持って最後まで面倒みるから」
「面倒みなくていいから受付に戻してください」
「それは無理だな。明日新しい人が受付に来るらしいよ。だから諦めて」
ニコッと笑う先生が悪魔に見えた。
明日新しい人が来る?
それって今日決まった話ではないってことじゃない。
もっと前から私の異動が決まってたってこと?
この腹黒外科医。