天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
この空間に田辺さんとふたりきりというのが怖い。
「いいえ。名実ともに妻になれば、僕と一緒に出られますよ」
そんなのできるわけない。
私は田辺さんとは結婚しない。
「い……嫌と言ったら?」
怯えながらも反抗の態度を示す私を彼は嘲笑った。
「残念ながら、あなたに拒否権はありません。さあ、食べてください。シチューが冷めてしまう」
「いらない!」
声を荒らげてトレーをひっくり返したら、シチューが彼の服にかかった。
「あっ……ごめんなさい」
条件反射で謝る私を見て、悪夢のように笑って見せる彼。
「本当にあなたは優しいね。だから、欲しくなる。食事がいらないなら、僕が君をいただくことにしよう」
シチューで汚れたジャケットを脱ぎ捨て、田辺さんは私の両腕を掴んで床に押し倒した。
「痛い!」
身体中がジンジンして顔を歪める私を彼は楽しげに眺める。
「少しの我慢ですよ。そのうちベッドも届く」
この人本気だ。
本気で私を抱く気だ。
こういう状況になって樹がとても特別だってよくわかる。
「いいえ。名実ともに妻になれば、僕と一緒に出られますよ」
そんなのできるわけない。
私は田辺さんとは結婚しない。
「い……嫌と言ったら?」
怯えながらも反抗の態度を示す私を彼は嘲笑った。
「残念ながら、あなたに拒否権はありません。さあ、食べてください。シチューが冷めてしまう」
「いらない!」
声を荒らげてトレーをひっくり返したら、シチューが彼の服にかかった。
「あっ……ごめんなさい」
条件反射で謝る私を見て、悪夢のように笑って見せる彼。
「本当にあなたは優しいね。だから、欲しくなる。食事がいらないなら、僕が君をいただくことにしよう」
シチューで汚れたジャケットを脱ぎ捨て、田辺さんは私の両腕を掴んで床に押し倒した。
「痛い!」
身体中がジンジンして顔を歪める私を彼は楽しげに眺める。
「少しの我慢ですよ。そのうちベッドも届く」
この人本気だ。
本気で私を抱く気だ。
こういう状況になって樹がとても特別だってよくわかる。