天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
茉莉花ちゃんを一刻も早く助けて出さないと。
ヘルメットを外して玄関に向かうと、タバコを吸っていた男が俺を見据えた。
「なにか用か?」
強面の男だったが、怯まずに笑みを浮かべて答えた。
「僕は医者です。女性が具合が悪いので診てほしいと連絡を受けてきたんですが」
「医者?」
スーッと目を細める男に「これですよ」と医師資格証のカードを見せたら、あっさり通してくれた。
「早く行け。一階の奥の部屋だ」
「どうも」
礼を言って建物の中に入る。
茉莉花ちゃんの居場所まで教えてくれるとは、凄く親切な見張りだな。
追い払われたら、投げ倒して強行突破しようと思ったが、信じてもらえて助かった。
あまり騒がれては田辺に気付かれる。
ドアを開けて中に入ると、目の前には長い廊下があってドアが三つ並んでいた。
廊下に人はいない。
表にいた男が言っていたように奥にある部屋に向かったら、茉莉花ちゃんの叫び声がした。
「樹〜!」
その声を聞いてドアを思い切り蹴破ると、田辺が茉莉花ちゃんに覆い被さっていてすぐに彼の首根っこを掴んで投げ飛ばした。
ヘルメットを外して玄関に向かうと、タバコを吸っていた男が俺を見据えた。
「なにか用か?」
強面の男だったが、怯まずに笑みを浮かべて答えた。
「僕は医者です。女性が具合が悪いので診てほしいと連絡を受けてきたんですが」
「医者?」
スーッと目を細める男に「これですよ」と医師資格証のカードを見せたら、あっさり通してくれた。
「早く行け。一階の奥の部屋だ」
「どうも」
礼を言って建物の中に入る。
茉莉花ちゃんの居場所まで教えてくれるとは、凄く親切な見張りだな。
追い払われたら、投げ倒して強行突破しようと思ったが、信じてもらえて助かった。
あまり騒がれては田辺に気付かれる。
ドアを開けて中に入ると、目の前には長い廊下があってドアが三つ並んでいた。
廊下に人はいない。
表にいた男が言っていたように奥にある部屋に向かったら、茉莉花ちゃんの叫び声がした。
「樹〜!」
その声を聞いてドアを思い切り蹴破ると、田辺が茉莉花ちゃんに覆い被さっていてすぐに彼の首根っこを掴んで投げ飛ばした。