天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
どうやら目の下の隈に気づいたらしい。
そこはスルーしてほしかったな。
「おはようございます」
軽く挨拶して業務に取り掛かろうとしたら、氷室先生が私の横に来た。
「カーディガン着てるけど、ここの空調寒い?」
男の人にその質問をされたのは初めてだ。
「私、冷え性で。夏でもカーディガンが必要なんです」
冷え性というのはまんざら嘘ではないけれど、本当は腕の傷を隠すためにどんなに暑くてもカーディガンを羽織る。
笑顔を作って答えたら、氷室先生はじーっと私を見て頷いた。
「ああ。そういえば、受付でもカーディガン着てたっけ」
「ええ。気にしてくださってありがとうございます。でも、大丈夫ですから」
「そう。なにかあれば言って」
先生は私の頭をクシュッと撫でると、看護師さんに呼ばれてこの場を去った。
「茉莉花ちゃん、超クール。感動」
長野先生がチョコを食べながらそんな言葉を口にすると、香織さんも「うん、うん」と頷いた。
「あの超絶美形を軽くあしらう茉莉花ちゃんってすごいよね」
そこはスルーしてほしかったな。
「おはようございます」
軽く挨拶して業務に取り掛かろうとしたら、氷室先生が私の横に来た。
「カーディガン着てるけど、ここの空調寒い?」
男の人にその質問をされたのは初めてだ。
「私、冷え性で。夏でもカーディガンが必要なんです」
冷え性というのはまんざら嘘ではないけれど、本当は腕の傷を隠すためにどんなに暑くてもカーディガンを羽織る。
笑顔を作って答えたら、氷室先生はじーっと私を見て頷いた。
「ああ。そういえば、受付でもカーディガン着てたっけ」
「ええ。気にしてくださってありがとうございます。でも、大丈夫ですから」
「そう。なにかあれば言って」
先生は私の頭をクシュッと撫でると、看護師さんに呼ばれてこの場を去った。
「茉莉花ちゃん、超クール。感動」
長野先生がチョコを食べながらそんな言葉を口にすると、香織さんも「うん、うん」と頷いた。
「あの超絶美形を軽くあしらう茉莉花ちゃんってすごいよね」