天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
私の質問に先生は手に持っていたチョコレートを見せた。
「チョコ。疲れてる時に欲しくなるんだ。ちょうど売店の前通ったから買っておこうと思ってね」
「それがお昼ご飯じゃないですよね?」
ちょっと気になって確認したら、先生はしれっと話を逸らした。
「茉莉花ちゃんはいつもお昼はカフェで食べるの?」
間違いない。この人、チョコをご飯にしてるよ。
「先生、話を誤魔化さないでください。ちゃんと食べないと持ちませんよ」
説教モードで注意するが、氷室先生は悩ましげに言う。
「うーん、でも時間なくて食べるの忘れるんだよね」
「忘れないでください。倒れますよ」
スーッと目を細める私の頭を先生はポンポン叩く。
「うん、うん、努力するよ」
努力……って、結局は改善する気はないってことだ。
「先生、ちゃんと食べてくださいね」
もう一度念を押すと、会計を済ませてこの場を去った。
午後は入退院する患者さんの手続きやカルテの処理に追われた。
「チョコ。疲れてる時に欲しくなるんだ。ちょうど売店の前通ったから買っておこうと思ってね」
「それがお昼ご飯じゃないですよね?」
ちょっと気になって確認したら、先生はしれっと話を逸らした。
「茉莉花ちゃんはいつもお昼はカフェで食べるの?」
間違いない。この人、チョコをご飯にしてるよ。
「先生、話を誤魔化さないでください。ちゃんと食べないと持ちませんよ」
説教モードで注意するが、氷室先生は悩ましげに言う。
「うーん、でも時間なくて食べるの忘れるんだよね」
「忘れないでください。倒れますよ」
スーッと目を細める私の頭を先生はポンポン叩く。
「うん、うん、努力するよ」
努力……って、結局は改善する気はないってことだ。
「先生、ちゃんと食べてくださいね」
もう一度念を押すと、会計を済ませてこの場を去った。
午後は入退院する患者さんの手続きやカルテの処理に追われた。