天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「じゃあ俺は三十三だからおじさんだな」
「あっ、すみません。そういう意味で言った訳ではなくて。先生は若いですよ。外科医って知らなければ、大学生かなって」
慌ててフォローしたら、氷室先生はニコッとした。
「じゃあ、茉莉花ちゃんに制服着せたら高校生だな。はい、薬飲んで」
言われるまま薬を飲むと、先生は立ち上がって私の肩に手を置いた。
「それじゃあ俺は病院に行くから、ここで寝てなさい。辛くなったら連絡するように」
「いえ、そんなご迷惑をおかけする訳には」
今度こそベッドを出ようとしたが、急に先生が真剣な顔をするものだから思わず動きを止めた。
「茉莉花ちゃんが風邪を引いた責任は俺にある」
「へ?」
ポカンとする私に先生はちょっと申し訳なさそうな顔をして謝った。
「急に異動させたし、引っ越しも強行したからね。慣れない環境で身体が弱ってたんだろう。ごめんね」
「違います。雨に濡れたからであって先生のせいではありませんよ」
すぐに否定する私に甘い笑顔を見せた。
「あっ、すみません。そういう意味で言った訳ではなくて。先生は若いですよ。外科医って知らなければ、大学生かなって」
慌ててフォローしたら、氷室先生はニコッとした。
「じゃあ、茉莉花ちゃんに制服着せたら高校生だな。はい、薬飲んで」
言われるまま薬を飲むと、先生は立ち上がって私の肩に手を置いた。
「それじゃあ俺は病院に行くから、ここで寝てなさい。辛くなったら連絡するように」
「いえ、そんなご迷惑をおかけする訳には」
今度こそベッドを出ようとしたが、急に先生が真剣な顔をするものだから思わず動きを止めた。
「茉莉花ちゃんが風邪を引いた責任は俺にある」
「へ?」
ポカンとする私に先生はちょっと申し訳なさそうな顔をして謝った。
「急に異動させたし、引っ越しも強行したからね。慣れない環境で身体が弱ってたんだろう。ごめんね」
「違います。雨に濡れたからであって先生のせいではありませんよ」
すぐに否定する私に甘い笑顔を見せた。