天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
だが、言ったところで無理だろう。
これが茉莉花ちゃんなのだから。
だから彼女が気になって守りたいと思えるのかもしれない。
最初会った時は、救急搬送した朝子おばあちゃんのお孫さんかと思っていた。
だが、同じ病院に勤めている職員とわかり、勘違いしていたことを謝罪してスイーツを差し入れたのだが、彼女がその時俺に告げた言葉が胸を打った。
『先生ありがとうございます。でも、孫と間違えたからってそんな気にしないでください。先生にはゆっくり身体を休めてほしいです。ひとりの身体ではないんですよ。たくさんの人を救える手を持っているんですから……あっ、すみません。言い過ぎました』
自惚れに聞こえるかもしれないが、容姿が割と整っているせいか、俺が話しかけると大抵の女の子は頬を赤く染め嬉しそうな顔をする。
だが、彼女は違った。
俺の目を真っ直ぐに見て自分の考えを口にする。
俺にこんな風にはっきりと意見する女の子は初めてだった。
俺より若いが生意気とは思わなかったし、むしろ心地よく感じた。
これが茉莉花ちゃんなのだから。
だから彼女が気になって守りたいと思えるのかもしれない。
最初会った時は、救急搬送した朝子おばあちゃんのお孫さんかと思っていた。
だが、同じ病院に勤めている職員とわかり、勘違いしていたことを謝罪してスイーツを差し入れたのだが、彼女がその時俺に告げた言葉が胸を打った。
『先生ありがとうございます。でも、孫と間違えたからってそんな気にしないでください。先生にはゆっくり身体を休めてほしいです。ひとりの身体ではないんですよ。たくさんの人を救える手を持っているんですから……あっ、すみません。言い過ぎました』
自惚れに聞こえるかもしれないが、容姿が割と整っているせいか、俺が話しかけると大抵の女の子は頬を赤く染め嬉しそうな顔をする。
だが、彼女は違った。
俺の目を真っ直ぐに見て自分の考えを口にする。
俺にこんな風にはっきりと意見する女の子は初めてだった。
俺より若いが生意気とは思わなかったし、むしろ心地よく感じた。