天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
衝撃的だったと言っていいかもしれない。
外見じゃなくて、俺自身を見て言ってくれていることに感動したんだ。
『ひとりの身体じゃないなんてまるで俺が妊婦さんみたいだな。お言葉通り、ゆっくり休むよ。ありがと』
そのことがあってから余計に彼女に関心を持った。
元々可愛い容姿をしていて惹かれるものがあったが、彼女と話すのが楽しくて気晴らしによく受付に通った。
そしてある時彼女にお願いをしたのだ。
『茉莉花ちゃん、俺これからオペなんだけど、ちょっと気合い入れてくれない?』
『気合い……ですか?え?』
首を傾げる彼女にわかりやすく伝えた。
『先生は神の手を持ってるってまた言ってほしいな』
『ああ、はい。先生は神の手を持っていますよ。これでいいですか?』
俺の目を見て真面目な顔で言う彼女。
事実を述べるようなその淡々とした口調に妙な安心を覚えるのだ。
人には緊張とは無縁の人間だと思われているが、難しい手術の前はそれなりにナーバスになる。
だが、彼女に言われると気持ちが不思議と落ち着いた。
外見じゃなくて、俺自身を見て言ってくれていることに感動したんだ。
『ひとりの身体じゃないなんてまるで俺が妊婦さんみたいだな。お言葉通り、ゆっくり休むよ。ありがと』
そのことがあってから余計に彼女に関心を持った。
元々可愛い容姿をしていて惹かれるものがあったが、彼女と話すのが楽しくて気晴らしによく受付に通った。
そしてある時彼女にお願いをしたのだ。
『茉莉花ちゃん、俺これからオペなんだけど、ちょっと気合い入れてくれない?』
『気合い……ですか?え?』
首を傾げる彼女にわかりやすく伝えた。
『先生は神の手を持ってるってまた言ってほしいな』
『ああ、はい。先生は神の手を持っていますよ。これでいいですか?』
俺の目を見て真面目な顔で言う彼女。
事実を述べるようなその淡々とした口調に妙な安心を覚えるのだ。
人には緊張とは無縁の人間だと思われているが、難しい手術の前はそれなりにナーバスになる。
だが、彼女に言われると気持ちが不思議と落ち着いた。