天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「そんなことまで考えてくれたんだ。ありがと。そう言えば、お兄さんあれからなにか連絡あった?」
急に兄の話題を振られ、ブルーになる。
「実はさっきナースステーションに訪ねてきたので、追い返しました」
お握りをじっと見据えながら答える私に、先生は申し訳なさそうに謝った。
「ごめんね。俺が付き合ってるなんて言ったから、お兄さん刺激しちゃったかな」
「先生は悪くないです。兄がいつまでも変わらなくて……。ご心配おかけしてすみません」
先生がああでも言わなかったら、お兄ちゃんは私の家に上がり込んで私を問い詰めていただろう。
「なにかあったらいつでも言って。俺からお兄さんに話をしてもいいし。茉莉花ちゃんがかわいいのはわかるけど、大人になっても煩く干渉されるのは嫌だよね」
氷室先生が私の気持ちをわかってくれて、胸の中のモヤモヤが少し消えた。
「そう言えば、先生とだけは付き合うなとか言ってました。私のことはいいから早く結婚すればいいのに」
「茉莉花ちゃんが結婚すれば煩く言わないかもしれないけどね」
急に兄の話題を振られ、ブルーになる。
「実はさっきナースステーションに訪ねてきたので、追い返しました」
お握りをじっと見据えながら答える私に、先生は申し訳なさそうに謝った。
「ごめんね。俺が付き合ってるなんて言ったから、お兄さん刺激しちゃったかな」
「先生は悪くないです。兄がいつまでも変わらなくて……。ご心配おかけしてすみません」
先生がああでも言わなかったら、お兄ちゃんは私の家に上がり込んで私を問い詰めていただろう。
「なにかあったらいつでも言って。俺からお兄さんに話をしてもいいし。茉莉花ちゃんがかわいいのはわかるけど、大人になっても煩く干渉されるのは嫌だよね」
氷室先生が私の気持ちをわかってくれて、胸の中のモヤモヤが少し消えた。
「そう言えば、先生とだけは付き合うなとか言ってました。私のことはいいから早く結婚すればいいのに」
「茉莉花ちゃんが結婚すれば煩く言わないかもしれないけどね」