天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「俺はね。誰にでもキスして治療するわけじゃない。これは茉莉花ちゃんだけの治療。どうしてキスしたかじっくり考えてごらん」
やっぱりあの一瞬だけじゃ物足りない。
もう一度この柔らかい唇に触れたい。
顔を近づけて口付けようとしたら、ドアがガラガラっと開いて、小鳥遊の声がした。
「氷室いる?院長が探してた。あっ……悪い。またあとで」
俺と茉莉花ちゃんを見てまた出て行こうとする小鳥遊。
「わ、私は用が済みましたので、これで失礼します。ごきげんよう」
慌ててソファから立ち上がり、この場を逃げるようにして去る彼女の後ろ姿を見てククッと笑った。
「ごきげんようって……茉莉花ちゃん、かなり気が動転してるな」
「お前、医局で堂々と女口説くなよ」
小鳥遊が自席に座り、パソコンを操作しながら俺を注意した。
「口説くっていうか、元気付けてただけ。顔が真っ青だったし、かなり震えていてひどい状態だったから」
俺が彼女に廊下で会わなかったらどうなっていただろう。
きっと仕事も出来ず早退していたに違いない。
「なにかあったのか?」
やっぱりあの一瞬だけじゃ物足りない。
もう一度この柔らかい唇に触れたい。
顔を近づけて口付けようとしたら、ドアがガラガラっと開いて、小鳥遊の声がした。
「氷室いる?院長が探してた。あっ……悪い。またあとで」
俺と茉莉花ちゃんを見てまた出て行こうとする小鳥遊。
「わ、私は用が済みましたので、これで失礼します。ごきげんよう」
慌ててソファから立ち上がり、この場を逃げるようにして去る彼女の後ろ姿を見てククッと笑った。
「ごきげんようって……茉莉花ちゃん、かなり気が動転してるな」
「お前、医局で堂々と女口説くなよ」
小鳥遊が自席に座り、パソコンを操作しながら俺を注意した。
「口説くっていうか、元気付けてただけ。顔が真っ青だったし、かなり震えていてひどい状態だったから」
俺が彼女に廊下で会わなかったらどうなっていただろう。
きっと仕事も出来ず早退していたに違いない。
「なにかあったのか?」