天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「助かる。来週学会で留守にするのが心配だが、長野に見張り頼もうかな」
今年の学会は岡山であって、講演を頼まれている。
泊まりだし、その期間に田辺が茉莉花ちゃんに接近してきたらと考えると不安になる。
「香織がいるし、氷室の秘書として一緒に連れて行けばいいんじゃないか?お前、講演もあるだろ?」
小鳥遊の提案にニコッと笑って相槌を打った。
「それはいいね。院長と久我さんに許可してもらおう」
「お前が言えば即オッケーに決まってる。茉莉花ちゃんが心配なら、今日はすぐに帰ってやれよ」
「一緒に住んでるわけじゃないけどね」
フッと笑って訂正する俺を見て、小鳥遊はハーッと息を吐く。
「似たようなものだろ?部屋が繋がってるんだから。彼女そのことを知ってるのか?」
「ああ。てっきり怒られると思ったら、俺の心配されたよ。私が悪い女なら俺を襲ってるって」
その思考に参ってしまう。
苦笑いする俺に、彼は楽しげに言った。
「彼女がお人好しすぎて、お前も毒気抜かれるな」
今年の学会は岡山であって、講演を頼まれている。
泊まりだし、その期間に田辺が茉莉花ちゃんに接近してきたらと考えると不安になる。
「香織がいるし、氷室の秘書として一緒に連れて行けばいいんじゃないか?お前、講演もあるだろ?」
小鳥遊の提案にニコッと笑って相槌を打った。
「それはいいね。院長と久我さんに許可してもらおう」
「お前が言えば即オッケーに決まってる。茉莉花ちゃんが心配なら、今日はすぐに帰ってやれよ」
「一緒に住んでるわけじゃないけどね」
フッと笑って訂正する俺を見て、小鳥遊はハーッと息を吐く。
「似たようなものだろ?部屋が繋がってるんだから。彼女そのことを知ってるのか?」
「ああ。てっきり怒られると思ったら、俺の心配されたよ。私が悪い女なら俺を襲ってるって」
その思考に参ってしまう。
苦笑いする俺に、彼は楽しげに言った。
「彼女がお人好しすぎて、お前も毒気抜かれるな」