天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
「小鳥遊と代わってもらったんだよ。学会の講演の原稿確認したくて」
俺の返答を聞いて茉莉花ちゃんはその瞳を曇らせた。
「ひょっとして……私を心配して?」
これ以上嘘をついても無理だと思って、話を変えた。
「そんなことより、ちゃんとモニター確認してる?」
腕を組んで茉莉花ちゃんを見据えるが、彼女はいつもの淡々とした口調で返す。
「いえ、玄関のインターホンが鳴ったので多分先生なんじゃないかと思って」
「いくらセキュリティーがよくてもお兄さんみたいに入ってきちゃう人もいるから、もっと気を付けないとダメだよ」
田辺のこともあって少し厳しく注意したら、彼女は素直に謝った。
「はい。すみません」
「これお弁当箱。作ってくれてありがとね。ん?なんかいい匂いする」
彼女の部屋から煮物の匂いがする。
「あっ、肉じゃが作ってて。先生、夕飯まだですよね。よかったら食べて行きます?」
男の俺を簡単に家にあげようとする彼女を見て、クラッと目眩がした。
「それは凄く嬉しいけど、俺の言ったこと聞いてた?」
俺の返答を聞いて茉莉花ちゃんはその瞳を曇らせた。
「ひょっとして……私を心配して?」
これ以上嘘をついても無理だと思って、話を変えた。
「そんなことより、ちゃんとモニター確認してる?」
腕を組んで茉莉花ちゃんを見据えるが、彼女はいつもの淡々とした口調で返す。
「いえ、玄関のインターホンが鳴ったので多分先生なんじゃないかと思って」
「いくらセキュリティーがよくてもお兄さんみたいに入ってきちゃう人もいるから、もっと気を付けないとダメだよ」
田辺のこともあって少し厳しく注意したら、彼女は素直に謝った。
「はい。すみません」
「これお弁当箱。作ってくれてありがとね。ん?なんかいい匂いする」
彼女の部屋から煮物の匂いがする。
「あっ、肉じゃが作ってて。先生、夕飯まだですよね。よかったら食べて行きます?」
男の俺を簡単に家にあげようとする彼女を見て、クラッと目眩がした。
「それは凄く嬉しいけど、俺の言ったこと聞いてた?」