天才脳外科医の愛が溢れて――もう、拒めない~独占欲に火がついて、とろとろに愛されました~
こんなんでよくひとり暮らしができてたなと思う。
「用心しろって話ですよね?でも、先生だし、きっと疲れてるから夕飯作るの大変かなあって」
俺を信用してくれてるのはいいけど、今日キスしたこともう忘れた?
襲われたって文句は言えないよ。
ハーッと溜め息をつきつつも、彼女の誘いに乗ってお邪魔し、ダイニングに行く。
もう引っ越しの荷解きは終わったようで段ボールの箱はなかったが、家の中は彼女が引っ越す前とそんなに変わっていなかった。
「部屋とか模様替えしてもいいよ。カーテンとかも変えていいし」
俺のことを気にしてそのままにしていると思ってのだが、彼女の返答は違った。
「特にインテリアとか気にしてないんです。このダイニングテーブルも使わせてもらってます。無駄遣いせず、あるもの使うっていうのが母の教えで。その……うちの両親離婚して、私は母に引き取られて、質素に暮らしてたので」
「ああ。だから姓が片岡ではなくて如月なんだね」
俺がそう相槌を打つと、彼女は少し悲しげな顔で笑った。
「用心しろって話ですよね?でも、先生だし、きっと疲れてるから夕飯作るの大変かなあって」
俺を信用してくれてるのはいいけど、今日キスしたこともう忘れた?
襲われたって文句は言えないよ。
ハーッと溜め息をつきつつも、彼女の誘いに乗ってお邪魔し、ダイニングに行く。
もう引っ越しの荷解きは終わったようで段ボールの箱はなかったが、家の中は彼女が引っ越す前とそんなに変わっていなかった。
「部屋とか模様替えしてもいいよ。カーテンとかも変えていいし」
俺のことを気にしてそのままにしていると思ってのだが、彼女の返答は違った。
「特にインテリアとか気にしてないんです。このダイニングテーブルも使わせてもらってます。無駄遣いせず、あるもの使うっていうのが母の教えで。その……うちの両親離婚して、私は母に引き取られて、質素に暮らしてたので」
「ああ。だから姓が片岡ではなくて如月なんだね」
俺がそう相槌を打つと、彼女は少し悲しげな顔で笑った。