こんな恋ってあり!?
いきなり
手に温かい感触がした


「迷子にならないように」


樹クンはそういうと
ギュッっと私の手を握った

なにこの行動!!
カップルでもないのに
こんな事ありなわけ!!??











「女性お2人さんはここで待ってて」



そういうと男性2人は出店の中にいってしまった
飲み物を買ってくるから
女性2人は残っとくようにと言われ
ベンチに座っていた


「ねぇ杏。」

「ん?」

「樹クンとはどぅ?」

「どぅって??」

「彼氏にできそうかってコトだよ!!」

「!!
えぇ~どうなんだろ
優しいとは思うよ
顔もカッコイイし…
でも……。」

「『でも』なに?」


その時ふと頭に浮かんできたのは




慎の顔だった



「ねぇ 杏。
目を閉じて一番最初にうかんできた
人が好きな人なんだよ!」

輝華がまじめな顔をして私にいっていた







『最初に浮かんだ人…』








「女性のお2人 買ってまいりましたよ」

『でも』も続きの言葉を言わないまま
男性2人が戻ってきた
樹クンは私にカンジュースを渡してくれた





「なぁ! 今から別行動しょーぜ」


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