猫を拾った
Ep.1【一週間の束縛】
-Day 1-
「えっと...」
「...何を渋っている。車に乗れ」
あのあと着替えて、何を持っていけばいいのかを男に聞いた。
その男は“暇つぶしにできるものと、服をこれに入れろ”と言って、大きいボストンバッグを私に投げた。
服はなるべく多く詰めろとのことで、小さく畳んで入れた。
元々服は多く持っていなかったから、ボストンバッグに十分入った。
それから暇つぶしの本を3冊を入れた。
スマホとイヤホンはポケットに。
「どこに行くんですか」
「俺の家だ」
「え?」
「...聞こえなかったのか。俺の家だ」
そう言ってサラッとエンジンをかけて発車する。
「えぇと...家はどこに?」
「トウキョウだ」
「...ここ、サッポロですけど」
知っている、男はそう言って高速に乗る。
どうするんだろうかと思っていると、彼は車に着いているテレビをつけた。
「暇だろう。車の中で本を読んでも酔うだろうし、のんびり聞き流しながら外でも見ていろ」
そうして、私たちの長い長いドライブのようなものが始まってしまった。
「...何を渋っている。車に乗れ」
あのあと着替えて、何を持っていけばいいのかを男に聞いた。
その男は“暇つぶしにできるものと、服をこれに入れろ”と言って、大きいボストンバッグを私に投げた。
服はなるべく多く詰めろとのことで、小さく畳んで入れた。
元々服は多く持っていなかったから、ボストンバッグに十分入った。
それから暇つぶしの本を3冊を入れた。
スマホとイヤホンはポケットに。
「どこに行くんですか」
「俺の家だ」
「え?」
「...聞こえなかったのか。俺の家だ」
そう言ってサラッとエンジンをかけて発車する。
「えぇと...家はどこに?」
「トウキョウだ」
「...ここ、サッポロですけど」
知っている、男はそう言って高速に乗る。
どうするんだろうかと思っていると、彼は車に着いているテレビをつけた。
「暇だろう。車の中で本を読んでも酔うだろうし、のんびり聞き流しながら外でも見ていろ」
そうして、私たちの長い長いドライブのようなものが始まってしまった。