御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
愛の形は様々です
帰宅した私はソファーに座らされている。
「翼が迷惑おかけしました。ですがもし、美音さんが翼に惹かれているのならこれからのことを考えなければなりません」
「全然、全然惹かれてなんていませんよ」
「ですが、私とはできないのに、翼とはしようとしていました。それにキスまで」
玲音は歯を食いしばるようにキスという言葉を口にした。確かに私達は子作りの時にしかキスをしない。
それは玲音がそのとき以外にしてくれないからだ。
「あれは無理やりだし、したくてしたわけじゃない」
「でもしていました」
「されたの!」
「僕にはさせないのに」
「……させないってしてこないだけでしょう。ってか、もしかして玲音さん、キスしたいと思ってくれているんですか?」
私がそう言うと玲音の顔は赤くなりそれに気が付いたのか玲音は下を向いた。
ヤバい、可愛い。
いつもは『私』という玲音が『僕』と言った。
翼に対しても僕と言っていた。きっと身内には僕と言うのだろう。
少し距離が縮まったのだろうか。
「キスしてくれますか?」
私がそう言うと玲音の顔がゆっくり上がってくる。
玲音はどう思うだろうか。この沈黙が怖い。踏み入れ過ぎたのかもしれない。
不安になった私に玲音は優しく頬に手を添えて、唇を合わせてくれた。
ゆっくりと重なり合う唇に心が温かくなる。
「翼が迷惑おかけしました。ですがもし、美音さんが翼に惹かれているのならこれからのことを考えなければなりません」
「全然、全然惹かれてなんていませんよ」
「ですが、私とはできないのに、翼とはしようとしていました。それにキスまで」
玲音は歯を食いしばるようにキスという言葉を口にした。確かに私達は子作りの時にしかキスをしない。
それは玲音がそのとき以外にしてくれないからだ。
「あれは無理やりだし、したくてしたわけじゃない」
「でもしていました」
「されたの!」
「僕にはさせないのに」
「……させないってしてこないだけでしょう。ってか、もしかして玲音さん、キスしたいと思ってくれているんですか?」
私がそう言うと玲音の顔は赤くなりそれに気が付いたのか玲音は下を向いた。
ヤバい、可愛い。
いつもは『私』という玲音が『僕』と言った。
翼に対しても僕と言っていた。きっと身内には僕と言うのだろう。
少し距離が縮まったのだろうか。
「キスしてくれますか?」
私がそう言うと玲音の顔がゆっくり上がってくる。
玲音はどう思うだろうか。この沈黙が怖い。踏み入れ過ぎたのかもしれない。
不安になった私に玲音は優しく頬に手を添えて、唇を合わせてくれた。
ゆっくりと重なり合う唇に心が温かくなる。