御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
ある年、弘美が美紀から貰った手紙には子供も成人を迎えて第二の人生を歩みたい、この手紙のやり取りは今回で終わりにしようと書かれていた。
弘美は寂しく思いながらもいつかまた再会できることを願って美紀との手紙のやり取りを終えた。
「でも、会社で見かけたときは美音ちゃんだってすぐに気付いたの。最後に貰った写真の面影はあるし、美紀に似ているし、だからすぐに確認したのよ。そしたらうちの会社受けてくれているって言うじゃない。でも、その時美紀が亡くなっていることも同時に知って何かしてあげたいなって思ったの」
フランス旅行は弘美さんからのプレゼントだった。
私の母がフランスに詳しかったのは弘美さんの母、つまり玲音の祖母がフランス人だったからだ。
母は弘美さんに私とのフランス旅行の約束まで話していたそうだ。
「本当は私が行こうかなと思ったんだけどね、でも美音ちゃんにとっては知らないおばさんでしょ? それなら何も知らない玲音の方が美音ちゃんを楽しませてあげられるかなって思って私の大切な友人の娘さんだって伝えてアテンドさせたの。でも、大正解だったわ」
弘美さんはとても嬉しそうに両手を合わせて興奮気味に言った。
玲音には私を楽しませてあげることに注力するように伝えていたらしい。
弘美は寂しく思いながらもいつかまた再会できることを願って美紀との手紙のやり取りを終えた。
「でも、会社で見かけたときは美音ちゃんだってすぐに気付いたの。最後に貰った写真の面影はあるし、美紀に似ているし、だからすぐに確認したのよ。そしたらうちの会社受けてくれているって言うじゃない。でも、その時美紀が亡くなっていることも同時に知って何かしてあげたいなって思ったの」
フランス旅行は弘美さんからのプレゼントだった。
私の母がフランスに詳しかったのは弘美さんの母、つまり玲音の祖母がフランス人だったからだ。
母は弘美さんに私とのフランス旅行の約束まで話していたそうだ。
「本当は私が行こうかなと思ったんだけどね、でも美音ちゃんにとっては知らないおばさんでしょ? それなら何も知らない玲音の方が美音ちゃんを楽しませてあげられるかなって思って私の大切な友人の娘さんだって伝えてアテンドさせたの。でも、大正解だったわ」
弘美さんはとても嬉しそうに両手を合わせて興奮気味に言った。
玲音には私を楽しませてあげることに注力するように伝えていたらしい。