御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
嫌じゃないけど、いいのか私? これで本当にいいのか?

とろけるようなキス。経験ないはずの彼が何故こんなにも上手なのだろうか。

複雑な思いのままキスを受け入れていると玲音は私の髪をかき上げ首元にキスをし舐めてきた。

くすぐったさに身体が反応すると玲音は私を押し倒し、とろけるような目で私の目を見つめながら、私のパジャマのボタンを外していく。

愛されているように感じてしまう。

気のせいだと分かっていても玲音にとって特別だと感じてしまう。

きっとまた傷つくであろうその扉を私は自ら開くように両手を伸ばし、玲音の首に手を回して彼の唇を引き寄せる。

潤った唇が甘くほろ苦い大人なキスを始め、何度も何度も求め合い、絡ませ合うと甘い世界に堕ちていく。

気持ちも体も彼が全部満たしてくれる。

甘い蜜に誘われて彼が私の中を占領していく。

ほとばしる汗で輝く彼が激しく私を求めてくる。

愛おしさが積み重なっていく。

激しく揺さぶられながらも優しさが伝わってくる動きは私の心を穏やかにさせる。

今まで気持ちいがいいなんて思ったこともなかった行為があの時と同じ、楽園にいるかのような幸福感。

私の中で彼が気持ちよくなっていく声で私の体は更に熱くなり引き締まる。

波打つ体が彼の全てを受け入れている。

彼が折り重なるように果てると二人で強く抱きしめ合いながら深い眠りについた。
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