強情♀と仮面♂の曖昧な関係
元々、翼はモテていたんだと思う。
でも、その翼が医学生になりさらに注目を浴びた。
本人は何をしたわけでもないのに、日に日に外野がうるさくなっていき、危うくファンクラブができそうになった。
そんなとき、危機感を感じた翼が提案を持ちかけてきた。
「ねえ紅羽、俺の彼女にならない?」
「はあ?」
本当に、は?としか言葉が出なかった。
私たちは友達でしかなかったのだから。
「ああ、もちろんフリだよフリ」
「彼女のフリって事?」
「そう」
当たり前のようにいってくれるけれど、おかしいよ。
翼が持ちかけた提案は、
「一軒家の賃貸を借りてるんだ。玄関は一つだけれど、メゾネット式の一階を俺が二階をお前が使えば良い。お風呂もキッチンもそれぞれある。もちろん干渉はしない。でも、知らない人が見れば一緒に住んでいるように見える。もちろん家賃は俺が払う。わざわざ言いふらす気はない」
助けてくれないかと、頭を下げられた。
それから7年。
私と翼は恋人のフリを続けている。
とは言え、知っているのはごくわずかだけれど。
でも、その翼が医学生になりさらに注目を浴びた。
本人は何をしたわけでもないのに、日に日に外野がうるさくなっていき、危うくファンクラブができそうになった。
そんなとき、危機感を感じた翼が提案を持ちかけてきた。
「ねえ紅羽、俺の彼女にならない?」
「はあ?」
本当に、は?としか言葉が出なかった。
私たちは友達でしかなかったのだから。
「ああ、もちろんフリだよフリ」
「彼女のフリって事?」
「そう」
当たり前のようにいってくれるけれど、おかしいよ。
翼が持ちかけた提案は、
「一軒家の賃貸を借りてるんだ。玄関は一つだけれど、メゾネット式の一階を俺が二階をお前が使えば良い。お風呂もキッチンもそれぞれある。もちろん干渉はしない。でも、知らない人が見れば一緒に住んでいるように見える。もちろん家賃は俺が払う。わざわざ言いふらす気はない」
助けてくれないかと、頭を下げられた。
それから7年。
私と翼は恋人のフリを続けている。
とは言え、知っているのはごくわずかだけれど。