強情♀と仮面♂の曖昧な関係
「あれ、脳外は?」
ドクヘリの中から連絡しておいたのに、病院で待っていたのは翼と整形の先生。
「今、オペ中。まずはこっちで見るから」
えーっ。
別に翼が不満なわけではないけれど、脳外に診て欲しかったのに。
「山形先生。入院は小児病棟でいいですか?」
救急外来の師長がベットの手配をしようとしている。
「そんなの、脳外が診察してみないとわからないじゃないですか」
「・・・」
ムッ、とした表情の師長。
だって、状態が落ち着いていれば小児科病棟入院でいいし、オペの対応になるようなら救急病棟へ入院。
今の状態ではわからないわよ。
「師長、とりあえず救急病とにベッドを用意してください。様子を見て、状態が安定するようなら明日にでも小児科病棟へ転棟しましょう」
翼の助け船。
「わかりました。山形先生、入院指示をお願いします」
師長に睨まれた。
「お前、もう少し愛想良くしろ」
カルテ入力をする私の耳元でささやく翼。
「分ってるわよ」
できるもんならやってるわ。
できないから、困っているんじゃない。
今だって、控え室で公の噂をしている今日のフライトナース。
「診療所の看護師といい感じでしたよ」
なんて、盛り上がっている声が私にだって聞こえてくる。
「もういいから、あがれ。後はこっちでやるから」
あれ、翼も不機嫌。
まあ、仕方ないわね。
私の態度が悪いのは確かだから。
「師長、脳外の診察を待って入院の指示を出しますから。もう一度脳外に催促してください」
パソコンの前に立つ私を押しやり、翼が担当医としてカルテ入力を始めてる。
私は仕方なく、病棟に戻ることにした。
ドクヘリの中から連絡しておいたのに、病院で待っていたのは翼と整形の先生。
「今、オペ中。まずはこっちで見るから」
えーっ。
別に翼が不満なわけではないけれど、脳外に診て欲しかったのに。
「山形先生。入院は小児病棟でいいですか?」
救急外来の師長がベットの手配をしようとしている。
「そんなの、脳外が診察してみないとわからないじゃないですか」
「・・・」
ムッ、とした表情の師長。
だって、状態が落ち着いていれば小児科病棟入院でいいし、オペの対応になるようなら救急病棟へ入院。
今の状態ではわからないわよ。
「師長、とりあえず救急病とにベッドを用意してください。様子を見て、状態が安定するようなら明日にでも小児科病棟へ転棟しましょう」
翼の助け船。
「わかりました。山形先生、入院指示をお願いします」
師長に睨まれた。
「お前、もう少し愛想良くしろ」
カルテ入力をする私の耳元でささやく翼。
「分ってるわよ」
できるもんならやってるわ。
できないから、困っているんじゃない。
今だって、控え室で公の噂をしている今日のフライトナース。
「診療所の看護師といい感じでしたよ」
なんて、盛り上がっている声が私にだって聞こえてくる。
「もういいから、あがれ。後はこっちでやるから」
あれ、翼も不機嫌。
まあ、仕方ないわね。
私の態度が悪いのは確かだから。
「師長、脳外の診察を待って入院の指示を出しますから。もう一度脳外に催促してください」
パソコンの前に立つ私を押しやり、翼が担当医としてカルテ入力を始めてる。
私は仕方なく、病棟に戻ることにした。