強情♀と仮面♂の曖昧な関係
その日の夕方。

ピコン。
「飯行くか?」
翼からのメール。

色々言いながら、それでも気にかけてくれる。
本当にありがたい。
軟派なくせに良い奴なんだから。


「オー、紅羽」
病院の通用口で手を振る翼。

何、随分目立つことするじゃない。と思っていると、
チラチラと感じる周囲からの視線。

んん?
遠くの方で、ジーッと見ている女の子。

ああ、そういうことね。
結局また、翼の女の子避けに利用されてしまった。
仕方ない、今日はたくさん食べさせていただきましょう。



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