強情♀と仮面♂の曖昧な関係
あれ、翼がコソコソしてる。
「どうしたの?」
珍しく挙動不審な翼に近づいた。
「別に」
不機嫌そうな翼。
背を向けて、救急外来を出て行こうとする。
その時、
「オイ、翼。お前が診てくれ」
投げかけられた、福井学長の大きな声。
一斉にみんなの視線が集まった。
何?
「福井先生」
救命部長が、翼に手招きしてる。
どういうこと?
私は目で聞いてみた。
「親父だ」
えっ。
「お父さん?」
「ああ」
確かに、お金持ちだと思ってたけれど・・・
「翼、早く来いっ」
福井学長が、怒ってる。
「福井先生」
副院長にも呼ばれ、翼は仕方なさそうに向かって行った。
翼が診察し、レントゲンと湿布の指示。
みんなに注目されて、翼は不満そう。
本当ならもう少しことの経緯を見届けたいところだけれど、病棟に仕事を残してきた身としてはそんなことも言っていられない。
終始不機嫌そうな翼を残し、私は病棟に戻った。
「どうしたの?」
珍しく挙動不審な翼に近づいた。
「別に」
不機嫌そうな翼。
背を向けて、救急外来を出て行こうとする。
その時、
「オイ、翼。お前が診てくれ」
投げかけられた、福井学長の大きな声。
一斉にみんなの視線が集まった。
何?
「福井先生」
救命部長が、翼に手招きしてる。
どういうこと?
私は目で聞いてみた。
「親父だ」
えっ。
「お父さん?」
「ああ」
確かに、お金持ちだと思ってたけれど・・・
「翼、早く来いっ」
福井学長が、怒ってる。
「福井先生」
副院長にも呼ばれ、翼は仕方なさそうに向かって行った。
翼が診察し、レントゲンと湿布の指示。
みんなに注目されて、翼は不満そう。
本当ならもう少しことの経緯を見届けたいところだけれど、病棟に仕事を残してきた身としてはそんなことも言っていられない。
終始不機嫌そうな翼を残し、私は病棟に戻った。