強情♀と仮面♂の曖昧な関係
10分後。
頼みもしないのに、ドラッグストアで検査薬を買ってきた翼。
「イヤなら捨てていいぞ」
テーブルの上に置くと、部屋を出て行った。
でも、はっきりさせないと薬はもらえない。
このままでは私の方がまいってしまう。
私は這うようにトイレに行き、小さくて細長い箱を空けた。
2分・・・
3分・・・
5分・・・
時間てこんなに長かったっけ。
そして、結果は(+)。
妊娠反応あり。
嘘。
どうしよう、このタイミングで妊娠なんて。
出産?
育児?
私が・・・親になる?
うーん考えられない。
トントン。
「紅羽?大丈夫か?」
「うん」
「何か薬を持ってこようか?」
「ううん。いらない。今日はこのまま寝てるから」
「そうか」
勘のいい翼のことだから、もしかしたら気づいたのかもしれない。
私は頭から布団をかぶり、ベットに潜り込んだ。
悩んだ。
答えが出ないのは分っていて、それでも1人考え続けた。
今の私は自分のことで精一杯。
子供なんて持つ余裕はない。
でも、この命を手放すことはできない。
頼みもしないのに、ドラッグストアで検査薬を買ってきた翼。
「イヤなら捨てていいぞ」
テーブルの上に置くと、部屋を出て行った。
でも、はっきりさせないと薬はもらえない。
このままでは私の方がまいってしまう。
私は這うようにトイレに行き、小さくて細長い箱を空けた。
2分・・・
3分・・・
5分・・・
時間てこんなに長かったっけ。
そして、結果は(+)。
妊娠反応あり。
嘘。
どうしよう、このタイミングで妊娠なんて。
出産?
育児?
私が・・・親になる?
うーん考えられない。
トントン。
「紅羽?大丈夫か?」
「うん」
「何か薬を持ってこようか?」
「ううん。いらない。今日はこのまま寝てるから」
「そうか」
勘のいい翼のことだから、もしかしたら気づいたのかもしれない。
私は頭から布団をかぶり、ベットに潜り込んだ。
悩んだ。
答えが出ないのは分っていて、それでも1人考え続けた。
今の私は自分のことで精一杯。
子供なんて持つ余裕はない。
でも、この命を手放すことはできない。