S系敏腕弁護士は、偽装妻と熱情を交わし合う

「朋くん、いろいろ用意してくれてありがとう。サイズがぴったりでびっくりしちゃった」


特にブラジャーなんて、そう簡単にフィットするものじゃない。


「それはよかった」
「……もしかして〝昨夜のあれ〟でわかっちゃったの?」


ふと、そうなのではないかと質問する。
朋久ほどの男なら、見たり触れたりしただけで、女性のスリーサイズがわかってしまうのかもしれない。


「まあね。だいたいは」


そう言いながら胸を掴むような手の仕草をするから――。


「朋くんのエッチ!」


激しく抗議する。
そして、たったそれだけで計測できるくらい経験を重ねているのだと知り、密かに落ち込む。菜乃花はまだたったの一回だし、菜乃花以外の歴代の女性たちと比べられたら敵うはずもない。
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