あお
ミートボール
「そうか。…とりあえずごはん食べようか。お腹空いた」

「あ!ごめん、きのう買い物忘れてた…」

「じゃあ学食行こうか。安くておいしいんだって」

「え、でも私学生じゃないし…」

「学生じゃなくてもいいんだよ。みんな友達とか連れて来るし、たまに親とかも来てるよ。一般の人も来るし」

「じゃ、そうしよっか」

というわけで、私は依子ちゃんに連れられて、初めて大学の学食というところに行った。

「すごい…、これで300円だなんて…」

ごはんにみそ汁、焼き魚と納豆にサラダ…

「このゆでたまごあげる。ちょっと苦手なんだ」

「そうなの?ラッキー。じゃ、私はミートボールあげる」

「嫌いなの?」

「ううん、ほら」

「あれぇ!?2コ入ってるー」

「おばちゃんが間違えて2コ入れてくれたのかもね」

「はは、ラッキーだったね」

「あーそれきっと俺の分だ」

そう言って、横に座ってた男の人が、依子ちゃんからもらったミートボールを取って食べた。

「ちょっ…ちょっと!」

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