あお
「ううん、ほんとは心細くて、舞子ちゃんがついて来てくれて嬉しいんだ」

依子ちゃんは控え目で、かんじのいい子でホッとした。

私たちはワンルームのアパートに二人で住むことになった。

「あ~、疲れたー…」

私は部屋に入るなりバッタンキュー…
いつものぐうたらぶりを発揮してしまった。
依子ちゃんは呆れているんじゃないかと思ったが、

「あー、私も疲れた」

と、私と同じように横になり、二人で笑い合って、そのまま眠った。荷物も片付けずに…。

翌日、私たちは少ない予算で最低限の生活用品を買いに出かけた。
ついでに依子ちゃんが通う大学にも行ってみた。

「へー、ここなんだ。さすが、大きいねー」

「あーなんか緊張してきた…」

「大丈夫だよ!きっと楽しいキャンパスライフが待ってるって」

「だといいけど…」

「うん。私は依子ちゃんがうらやましいよ、行くとこあって。私どうやって過ごそう?」

「一緒に行っちゃう!?」

「それいいねぇ!潜り込みでタダ講義受けて?バレたらヤバイって!」

「あはは……」

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