あお
シュレッダー…、
恥ずかしながら、私はこれを使った事がなくてよくわからなかった…。
須藤さんは忙しそうだし、社員の人にもなんだか聞きづらくて、手探りでやるしかなかった。

「なんだ…、簡単じゃん……、あっ!」

紙を詰まらせてしまい、ものすごい音が出ている…。

「何?何の音!?」

「あの…、詰まらせてしまって…」

「もう、気をつけてよね!私だって忙しいんだから」

ブツブツ言いながらも、その人が直してくれた。

「はい、これでよし!」

「ありがとうございましたー…、すみませんでしたー…」

…この人は誰だったのだろう?
私は社員の名前も知らない。
…これでいいのか!?

毎日、地に足が着いているようで、着いていないような…。
妙に疲れる。

「依子ちゃん、テストまだ終わんないの?」

「もう終わったよ。散々だったよ…」

「そう…。お疲れ様でした」

依子ちゃんは、なんだか元気がなかった。
テストのせい…だけ?

依子ちゃんの事を気にしていたせいか、その日の夜、依子ちゃんの夢をみた。

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