あお
「あーっはははは、もうバカじゃん?あはははは…」

…うるさい。
この子は一体何しに来たんだ!?

私と依子ちゃんは外にでた。
顔を見合わせて苦笑い……

「依子ちゃんでよかったよ、私」

「え?ははは…」

「昔から苦手なんだ…。いつもあの子の方が優等生で、大人に比べられてさ」

「そうなんだ。大人って比べるよね…。私も弟たちとよく比べられてたよ。私は私、舞子ちゃんは舞子ちゃんなのにね!」

「そうだよ!」

公園で、昔話に盛り上がって時間は過ぎていった。

「かゆい~、たくさん蚊にさされちゃったよー…1、2、3……12ヵ所!」

「うっそ!私は……3ヵ所だ」

「私、人間の男にはモテないのに害虫にはモテモテなんだよね…、あーかゆっ!もうやだ!」

「血がおいしいのかねぇ?」

「うれしくないよー。あ~…、蜜菜まだしゃべってるかなぁ…!?」

「まさか。いくらなんでももう…2時間くらい経ってるよ」

「帰ってみる?かゆいし…」

あの子が居るかと思うと、帰るのも気が重かった…。

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