あお
「ひどい!そんなのないよ!私文句言おうか!?」

「いいよ…」

「だって、舞子ちゃん朝も早く出て夜は遅くまで…、あんなに頑張ってたのに……!」

「…そういう会社なんだから仕方ないよ。怒ってくれてありがとう。なんだかスッとした…、はは…」

「…もう行くのやめたら?何かおかしくない?何も教えてくれないんでしょ?」

「うん…。でも行くわ。このことで来なくなったって思われたくないし…」

「舞子ちゃん…」

そして次の日、私は相変わらず雑用を頼まれて、していたけれど、なんだか力が入らなかった。
本当はもう、来たくなかった…。

「はぁ…」

「何?」

「あ…いいえ、なんでもないです…」

「それ昼までに終わらせてな」

「はい…」

いけない。
ここで力を抜くと給料のせいだって思われるから、踏ん張った。

「ほっ…」

ギリギリで昼までに終わった。

「終わりましたー。昼食行って来ます」

パソコンに向かっていた須藤さんにそう告げ、私は外に出た。
お金が無いので、昼食はおにぎり1個と公園の水…。
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