あお
「何をわけわからんことを言ってるんだ?出て行け!」

「わかりました!」

私は声をはりあげた。

「…ご迷惑をかけて、すみませんでした。…もう、消えます。」

「…何言ってんの?ははは」

「…1ヶ月半、どうもお世話になりました。さようならっ!」

私達は足早に外に出た。

「はぁ、はぁ…」

「…ごめん。俺、出過ぎたことしたかな?」

「ううん、これでいいの!あんなふうに思われてたなんて…、もう居られないよ」

「あんまりだな。タダ働きさせといて、陰であんなこと言ってるなんて」

「あーあ…。私なりに頑張ってたつもりでいたけど…、そうでもなかったのかな?…なんか、ますます自信が無くなっちゃった。親が頼んだからだったなんて知らなかった…。…頭痛い。帰って寝るわ…。じゃあね…」

「おくるよ。どうせ俺もあっち方面だし」

帰り道、私は健藏さんのうしろでこっそり泣いていた。
くやしかった…。

この1ヶ月半、何だったのだろう…。
すごく虚しかった…。

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