あお
『あんたの頑張りが足りなかったのよ!それに一緒にいた男って誰なのよ?失礼なやつだって須藤さん怒ってたわよ!そんなへんな男と遊んでる暇があるならちゃんと考えなさいよ!』

「へんな男じゃないよ!健藏さんは私の話を聞いてくれたり、助けてくれたんだから!お母さんに何がわかるのよ?私…、本当にショックで……」

『ええ、わからないわよ、あんたの考えていることは全く!』

「そっ…それにさ、どうして依子ちゃんの携帯にかけるの?い…いつも裏でコソコソと…、昔からそうだよね…、私の知らないところで……」

『何ゴチャゴチャ言ってんの?とにかくそのままじゃね、そこに居たって依子ちゃんの足を引っ張るだけよ。ちゃんと考えなさい!人に迷惑ばかりかけるんじゃないわよ!』

ガチャッ

…母の言葉にまた傷ついた。
私は…居たら迷惑…?
気にはしてたけど、やっぱり依子ちゃんの足を引っ張ってるの…かな?

私は…どこに居たらいいの……?

「…舞子ちゃん、大丈夫…?」

「依子ちゃん…、迷惑かけてごめんね」

< 51 / 100 >

この作品をシェア

pagetop