あお
「…何?」

「舞子、大人っぽくなったけど、子供だな!」

「いいじゃん!大人がハンバーグ食べたって!」

「そうムキになんなよ!おまえ実は全然変わってないんだろ?」

「うっ…変わったもん!」

「どこが?」

「…ゆ、ゆでたまごが食べられようになったもん!」

「おー、それはすごいすごい」

「もー…、バカにして」

横で聞いていた依子ちゃんが笑っていた。

「ははっ、2人とも変わってないんだね」

…私もなんだかおかしくなって、笑った。


食事もすみ、ドライブをした。

「私もこの街とお別れか…」

「いつ東京に行くの?」

「明日。私布団も送っちゃったから今夜凍えるかも。…舞子ちゃんどうする?」

「私は…、どこかビジネスホテルでも探すよ。依子ちゃんは健藏さんちに泊めさせてもらっちゃえば?これからは頻繁に会えなくなるでしょ」

「そうだね。健藏さん、いい?」

「…………」

健藏さんは黙っていた。

「…ちょっと!依子ちゃん聞いてるじゃないよ!」

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