情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る~新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます~
『あ、いや、すみません。ちょっと喋りすぎましたね。山下さんのシャワーの時間なんで声掛けてきます。藍花さんも頑張って下さいね!』


右手を上げて、ニコッと笑う歩夢君。


『ありがとう』


私も笑顔で返した。


歩夢君、いったい何が言いたかったのかな?


申し訳ないくらい私のことをたくさん褒めてくれたけど、ちょっと…言葉の続きが気になってしまった。


「うん、私も落ち込んでる場合じゃないよね。頑張らなきゃ」私は心の中で静かに自分を鼓舞した。


ナースステーションの動きは慌ただしい。


私達の仕事は夜勤もあるし、かなり大変だけど、でも人間関係を大事にしながら、みんなで声を掛け合って励まし合いながら頑張ってる。


優しい歩夢君にも随分助けてもらってるし、もちろん中川師長はじめ、他の看護師達にも支えられて、私はすごく良い環境で仕事が出来てるんだって思う。


まだまだ先は長いよ、一喜一憂ばかりでいろいろあるけど、やっぱり前を向いて進みたい。


私は改めてみんなに感謝した。
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