情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る~新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます~
『よく来たな』


私に近寄ってくる蒼真さん。


その圧倒的な存在感に思わず2、3歩後ずさる。


『あっ、はい。本当に…来て良かったんですか?こんな立派なマンションに私なんかが…』


『来てほしくなかったら絶対に呼ばない』


『あ…はい。ありがとうございます』


早速の甘いセリフに戸惑い過ぎて「ありがとうございます」なんて…何を意味不明なこと言ってるんだろ、私。


月那にいろいろ言われて、昨日からずっとドキドキしっぱなしで、蒼真さんの一つ一つの言動に心が大きく揺れてしまう。


全然堂々と出来なくて、かなり挙動不審だろうと思う。


『あの…言われたように買ってきました』


今夜の食事の材料をすぐ近くのスーパーで揃えた。


『悪かったな』


蒼真さんは、大きめのマイバッグをサッと持ってくれた。


こういうとこ、すごくジェントルマンだと思う。
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