情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る~新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます~
『この部屋の家賃を取るとしたら結構高いだろうな、外科医の給料では全然足りない』


『そ、そんなに…』


外科医がどれくらいもらってるのか全く想像出来ないけど、でも蒼真さんはまだ3年目だから…


その言い方じゃあ、やっぱりこの部屋はタダで住んでるの?


だとしたらスゴ過ぎるんだけど…


『お医者さんのお給料でも全然足りないくらいなら、私なんてこんな素敵なお部屋には一生住めないですね』


ちょっと笑いながら言ってみた。


『そうか?そんなことわからないだろ』


『わ、わかりますよ。住めるわけないです。蒼真さんと私は生きる世界が違い過ぎますから』


少し黙ってる…どうしたの?


『…人生なんて、数秒先のことはわからない』


その潤んだ瞳にドキッとする。


『蒼真さん…』


『ここ、祖父と祖母がしばらく暮らしてた場所なんだ』
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