情熱的なあなたに抱かれ私は甘い夢を見る～新人看護師は無敵な外科医にしつけられてます～

『もう一度…一緒に』


私は、ゆっくりうなづいて、蒼真さんと同じ思いだと意思表示した。


『藍花…』


『…蒼真…さん』


名前を呼んだ後、私はたまらず節度の無い声を出してしまった。


こんなどうしようもない私を…


蒼真さんは強く強く抱きしめた…壊れそうになるくらいに。


お互いの腕が相手の背中を包む。


愛おしくて、狂おしくて…私は蒼真さんの前で泣いた。


『藍花、お前を一生離さないから。ずっと側にいろ』


『…あなたの側にいたい。ずっと…』


『嬉しいよ、藍花。今日から俺達は恋人同士。お前は俺の大切な人だ。俺の彼女。絶対誰にも渡さない』


そう言って、私を優しく立たせてバスタオルを渡してくれた。


ほんのり良い香りがする新しいバスローブまで用意してくれて…


『今日は初めから藍花を抱くつもりだった。でも、もちろん体が目的なんじゃない。お前の心も体も…全てが欲しかった。だから絶対に誤解するな。体だけなら、俺はお前に告白なんかしない。いいな』


その真剣な眼差し、疑いたくない。


『はい…蒼真さんのこと信じたいって…思います。自分に自信はまだないけど、でも、やっぱり…私は蒼真さんが好きだから』


ニコッと微笑みながら軽くほっぺにキスをすると、私の背中に手を添えて、


『明日はお互い休みだから、2人で一緒に眠ろう』


そう言われて、私達は蒼真さんのベッドに入った。


このまま2人で夜明けを迎えるなんて…


夢のような現実を完全に受け止めるのには、まだもう少しだけ…時間がかかりそうだ。