タツナミソウ
____________ガヤガヤ。
バス通り沿いに面していて、飲み屋街の1番手前にある、四角の真ん中より少し左側についているまるを回した。

「深澤君〜。来たよ。」

高校時代から仲が良かった深澤君。亮太が亡くなった後もずっと連絡をとっている。同い年だけど私のお兄ちゃんの様な存在だ。

ここは深澤君のお店だ。高校の時から料理が上手く、よく教えてもらった。亮太に褒められた肉じゃがも、実は深澤君の味だ。

「おう〜。いらっしゃい。さち、、、。」

話しかけると、目をまんまるに見開いた深澤君がこちらを振り返った。

私は、翔平君を紹介した。亮太の弟だと。

すると、「ああ、本当にびっくりした。あんなに小さかったのに、もう立派な大人だな。」とガハガハ笑いながら言った。

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