タツナミソウ
_土曜日。
「行ってきますー!」
髪の毛をつむじのところで一本にくくって、前髪をくるっと内巻きにした。爪も切ったし、汚れてもいいようなTシャツとGパンを身に纏った。完璧だ。
家を出てすぐの所で、そういえばと思い携帯を開いた。昨日の夜に亮太から「明日なんか予定ある?部活いきなりオフになったからどっか行かない?」とメールが来ていた。「ごめん。明日用事あるから行けないや!」と言って断ったが、未だに返信が来ていない。いつもなら、うんとか了解とか、そっけないけど返してくる。亮太が返事をしてくれない事なんて今までなかったのにどうしたのだろう。家から徒歩3分の距離にあるバス停に着いた所まで悩んでいたけど、まあ私が断ったから部活人達とかと約束して返事忘れちゃってるのかな?と思うことにした。駅前付近にある深澤君のお店まで向かうバスに乗っているとき、同じクラスのバスケ部の人が部活のジャージを着て乗り込んで来た。あれ?今日部活なくなったって言ってなかったっけ?なんでいるんだろう。でも、私服でもあれ着てる人いるしな!亮太今何してるのかな?返事来てないけど連絡してみよう。「今バスケ部の人と同じバスだよー!私服でも部活のジャージ着てるの!亮太は今日何してるの?」これくらい送っても重たい女じゃないよね、、
。
駅前についてバスを降りると、深澤君が待っていた。
「え!迎えに来てくれたの!ありがとう!」
「あぁ。うん。迷ったら面倒だからさ」
せっかく迎えに来てくれたのを感動したのに、もう少し言い方ってもんがあるでしょと思ったけど、これから料理を教えてもらう立場だから、グッと飲み込んだ。駅から歩いて10分ほどのバス通り沿いのお店は、いかにも常連さんしか来ませんみたいなオーラを放っていた。悪い風にいうと、古臭い。良い風にいうとレトロ?風情がある?まあ私がどっちで感じたかは言うまでもない。大丈夫なのかな?と思いながら、扉を横にスライドして入ると、良い匂いの風がブワッと来て私を襲った。
「行ってきますー!」
髪の毛をつむじのところで一本にくくって、前髪をくるっと内巻きにした。爪も切ったし、汚れてもいいようなTシャツとGパンを身に纏った。完璧だ。
家を出てすぐの所で、そういえばと思い携帯を開いた。昨日の夜に亮太から「明日なんか予定ある?部活いきなりオフになったからどっか行かない?」とメールが来ていた。「ごめん。明日用事あるから行けないや!」と言って断ったが、未だに返信が来ていない。いつもなら、うんとか了解とか、そっけないけど返してくる。亮太が返事をしてくれない事なんて今までなかったのにどうしたのだろう。家から徒歩3分の距離にあるバス停に着いた所まで悩んでいたけど、まあ私が断ったから部活人達とかと約束して返事忘れちゃってるのかな?と思うことにした。駅前付近にある深澤君のお店まで向かうバスに乗っているとき、同じクラスのバスケ部の人が部活のジャージを着て乗り込んで来た。あれ?今日部活なくなったって言ってなかったっけ?なんでいるんだろう。でも、私服でもあれ着てる人いるしな!亮太今何してるのかな?返事来てないけど連絡してみよう。「今バスケ部の人と同じバスだよー!私服でも部活のジャージ着てるの!亮太は今日何してるの?」これくらい送っても重たい女じゃないよね、、
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駅前についてバスを降りると、深澤君が待っていた。
「え!迎えに来てくれたの!ありがとう!」
「あぁ。うん。迷ったら面倒だからさ」
せっかく迎えに来てくれたのを感動したのに、もう少し言い方ってもんがあるでしょと思ったけど、これから料理を教えてもらう立場だから、グッと飲み込んだ。駅から歩いて10分ほどのバス通り沿いのお店は、いかにも常連さんしか来ませんみたいなオーラを放っていた。悪い風にいうと、古臭い。良い風にいうとレトロ?風情がある?まあ私がどっちで感じたかは言うまでもない。大丈夫なのかな?と思いながら、扉を横にスライドして入ると、良い匂いの風がブワッと来て私を襲った。