タツナミソウ
私たちはカウンターの1番奥の席に座って、ビールとレモンサワーを頼んだ。
亮太とお酒を飲んだらこんな感じなのかなとか考える下心がバレてはいけないと思って、翔平君の顔が見れなかった。少し下に目線をずらして前髪で誤魔化した。
「あれ?このネックレス」
翔平君がつけているネックレスが気になって、思わず顔を近づけてしまった。
びっくりして少し後ろに下がった翔平には気づかず、ネックレスに夢中だった。
思わず手が伸びて、どんどん離れていくネックレスを追いかけた。翔平がバランスを崩して後ろに倒れ込みそうになった時、そのまま私も覆い被さるようになって、ネックレスに口が触れてしまった。
「チコ、、、?」
びっくりして翔平から遠ざかった。頬に冷たい雫がつたったので、自分が泣いているのに気がついた。
その呼び方は亮太しかしないから思わず溢れ出てしまった。
気づかれないように、人差し指で目を拭って
頬に力をいれ、口角を上げた。
前髪の曇りガラスをよけて、翔平君の方を見た。
人差し指が濡れているのを隠したかった。隣の席に右手をついて倒れている翔平に手を差し伸べた。
「チコ、、。久しぶり。会いたかったよ。」
「え、?」
亮太とお酒を飲んだらこんな感じなのかなとか考える下心がバレてはいけないと思って、翔平君の顔が見れなかった。少し下に目線をずらして前髪で誤魔化した。
「あれ?このネックレス」
翔平君がつけているネックレスが気になって、思わず顔を近づけてしまった。
びっくりして少し後ろに下がった翔平には気づかず、ネックレスに夢中だった。
思わず手が伸びて、どんどん離れていくネックレスを追いかけた。翔平がバランスを崩して後ろに倒れ込みそうになった時、そのまま私も覆い被さるようになって、ネックレスに口が触れてしまった。
「チコ、、、?」
びっくりして翔平から遠ざかった。頬に冷たい雫がつたったので、自分が泣いているのに気がついた。
その呼び方は亮太しかしないから思わず溢れ出てしまった。
気づかれないように、人差し指で目を拭って
頬に力をいれ、口角を上げた。
前髪の曇りガラスをよけて、翔平君の方を見た。
人差し指が濡れているのを隠したかった。隣の席に右手をついて倒れている翔平に手を差し伸べた。
「チコ、、。久しぶり。会いたかったよ。」
「え、?」