タツナミソウ
2
いつもより柔らかい枕とふかふかのベット。
懐かしい匂いがする。
布団を握り、自分の顔に押し当てて、ぎゅっと抱きしめた。その匂いを忘れないようにしなくてはと強く思った。なんでかはわからない。
布団を少しずらして目だけを出して周りを見つめた。天井にあんなシミあったっけ。
あれ。ここはどこだろう。
「おはよう。チコ。」
声のする方に顔を傾けると、とても優しい笑顔でこちらを見ている亮太がいる気がする。
でもよく見えない。
なんでかな。
何か話してる気もするけど、わからない。
手を差し伸べたいけれど力が入らなくて、瞼もどんどん力が抜けてきた。
閉じたスクリーンには、紫色の花の中に包まれて寝っ転がってる自分が映っている。
なんて言う花なんだろう。わからない。
とても心地がいい。ずっとここにいたい。
でも、何故か不安になる。恐怖や嫌悪感ではない。けど、このままでは何かが壊れてしまう。そんな気がした。
懐かしい匂いがする。
布団を握り、自分の顔に押し当てて、ぎゅっと抱きしめた。その匂いを忘れないようにしなくてはと強く思った。なんでかはわからない。
布団を少しずらして目だけを出して周りを見つめた。天井にあんなシミあったっけ。
あれ。ここはどこだろう。
「おはよう。チコ。」
声のする方に顔を傾けると、とても優しい笑顔でこちらを見ている亮太がいる気がする。
でもよく見えない。
なんでかな。
何か話してる気もするけど、わからない。
手を差し伸べたいけれど力が入らなくて、瞼もどんどん力が抜けてきた。
閉じたスクリーンには、紫色の花の中に包まれて寝っ転がってる自分が映っている。
なんて言う花なんだろう。わからない。
とても心地がいい。ずっとここにいたい。
でも、何故か不安になる。恐怖や嫌悪感ではない。けど、このままでは何かが壊れてしまう。そんな気がした。