タツナミソウ
ヒツゼン

3

「おはよう!」

「お、、おはようございます。」

「もぉ〜。今更敬語とかいらなくない?」

「いや、一応会社なんで、、、。」

「んー。そうか。じゃあ会社だけでは敬語で、他はなしね。」

「うっす。」

会社で翔平の顔を見てなんとも言えない気持ちになった。平然を装って話しかけたけど、変じゃなかったか気になる。

さっきまでは亮太とまた会えて嬉しい気持ちが先走ってしまったけど、亮太がずっといるわけじゃない。どうすればいいのかわからない。

でも、彼を見るとそんな事を忘れてしまうくらいドキドキしてしまう。
普通にできたかな?
顔変じゃなかったかな?
赤くなってないかな?

トキメキを隠すので精一杯だった。これから亮太とまた一緒にいられるなんて夢みたい。
こんなに幸せで悪い事とか起きないかな。いや、起きても大抵の事は乗り越えられる気がする。亮太、肉じゃが好きだったよな。お弁当作ってきても迷惑じゃないかな。
まるで女子高生が、バレンタインに好きな男の子にチョコ渡す時みたいだな。
そういえば、亮太とちゃんと話すようになったのもバレンタインがきっかけだったな。
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