タツナミソウ
教室の窓の下枠に肘をつき両手のひら顔をのせて、なんとなく遠くを眺めていた。
太陽が登りきって、ちょっと私に近づいてきた。
お腹が空いて、お母さんの作ってくれたお弁当の他に、購買で売ってる唐揚げ棒を食べたからだろう。
太陽が怒って、ジリジリしている。
袖のボタンを外し捲り上げ、髪をさっとくくって対抗する。スカートを2回折り曲げ、膝を見せびらかす。これで完璧だ。
隣の席の亮太はうつ伏せになり机とにらめっこしている。
完全に負けてしまっている。
よし私が元気付けてやろう。
「ねえ亮太!カルネアデスの板って知ってる?」
「何それ?笑 また心理テストかなんか?知らないけど、俺は必ずチコを幸せにするよ。」
今度は私が負けた。
チリ、チリリリリリリ____________。
カチッ。
いつから使っているのかわからない目覚まし時計で目覚める。
「ああ。またこの夢。」
濡れた枕に顔を擦りながらポツりと呟く。
もう10年も経つのに。どうして忘れられないのだろう。
太陽が登りきって、ちょっと私に近づいてきた。
お腹が空いて、お母さんの作ってくれたお弁当の他に、購買で売ってる唐揚げ棒を食べたからだろう。
太陽が怒って、ジリジリしている。
袖のボタンを外し捲り上げ、髪をさっとくくって対抗する。スカートを2回折り曲げ、膝を見せびらかす。これで完璧だ。
隣の席の亮太はうつ伏せになり机とにらめっこしている。
完全に負けてしまっている。
よし私が元気付けてやろう。
「ねえ亮太!カルネアデスの板って知ってる?」
「何それ?笑 また心理テストかなんか?知らないけど、俺は必ずチコを幸せにするよ。」
今度は私が負けた。
チリ、チリリリリリリ____________。
カチッ。
いつから使っているのかわからない目覚まし時計で目覚める。
「ああ。またこの夢。」
濡れた枕に顔を擦りながらポツりと呟く。
もう10年も経つのに。どうして忘れられないのだろう。