タツナミソウ
「今日から、よろしくお願いします。」
「うん。よろしくね。」
幸子と翔平はテーブル越しに向かい合わせになり、軽くお辞儀をして始めた。
斜め向かえのテーブルで作業している舞が横目でこちらをチラチラ見ているのを気づいていないフリをした。これからひとり立ちするまで、1メートル×2メートルのテーブルに翔平と2人で作業しなくてはならない。
苺のカットや生クリームの絞り、パレットナイフの使い方、基本的な事から教えなくてはならなかった。
亮太だったら、きっと一回教えただけで、すぐにできるようになっちゃうんだろうな。そう思いながら翔平を見ていた。
「すみません。俺不器用で、迷惑かけてしまって。」
翔平が首を斜め下にに突き出して言った。私があまりにもずっとみつめていたからそう思わせてしまったらしい。
たしかに、上手くはないなと思ったのは事実だ。だけど迷惑なんて微塵も感じてない。
「え。そんな、迷惑なんて思うわけないじゃん。」
「あ、気遣いありがとうございます。」
「うん。よろしくね。」
幸子と翔平はテーブル越しに向かい合わせになり、軽くお辞儀をして始めた。
斜め向かえのテーブルで作業している舞が横目でこちらをチラチラ見ているのを気づいていないフリをした。これからひとり立ちするまで、1メートル×2メートルのテーブルに翔平と2人で作業しなくてはならない。
苺のカットや生クリームの絞り、パレットナイフの使い方、基本的な事から教えなくてはならなかった。
亮太だったら、きっと一回教えただけで、すぐにできるようになっちゃうんだろうな。そう思いながら翔平を見ていた。
「すみません。俺不器用で、迷惑かけてしまって。」
翔平が首を斜め下にに突き出して言った。私があまりにもずっとみつめていたからそう思わせてしまったらしい。
たしかに、上手くはないなと思ったのは事実だ。だけど迷惑なんて微塵も感じてない。
「え。そんな、迷惑なんて思うわけないじゃん。」
「あ、気遣いありがとうございます。」