タツナミソウ
「よかった。じゃあ、翔平と話し合ってね。」
そう言って居なくなってしまいそうになった亮太に「もう少しだけ。ほんの少しだけでいいの。一緒にいたい。」そうわがままを言った。
私達はいつものあの番組が終わる時間までと決めて、たくさん話した。主に私が話して、亮太が聞いてくれていたけど。
気がつくと、番組が2回分観れるくらいの時間が経ってしまっていた。
まだまだ話し足りない幸子を、寂しそうな目で見てそっと片手で抱き寄せた。「またね。チコ。」と言って、亮太は幸子のおでこに小鳥の様なキスをしていなくなった。下を向いていたらこぼれ落ちてしまいそうだ。
「しょう、、へい君?だよね?」
顔を覗き込みながら言った。
「あ、、。うん。なんか話せた?」
翔平が前髪を人差し指でクルクルいじりながら言った。
「うん。ありがとうね。これからの事話し合おうか。」
そう言い、握り拳で目に溜まった涙を拭いてガッツポーズをして誤魔化し、私達はこれからのルールを決めた。
・慣れるまでは、亮太と会うのは翔平の部屋でだけという事。
・次の日が定休日の日曜日の仕事終わりは、亮太と入れ替わり、月曜日の21時までに翔平に戻る事。
・この事は3人だけの秘密だという事。
この3つだけ。それ以上は思いつかなかった。
そう言って居なくなってしまいそうになった亮太に「もう少しだけ。ほんの少しだけでいいの。一緒にいたい。」そうわがままを言った。
私達はいつものあの番組が終わる時間までと決めて、たくさん話した。主に私が話して、亮太が聞いてくれていたけど。
気がつくと、番組が2回分観れるくらいの時間が経ってしまっていた。
まだまだ話し足りない幸子を、寂しそうな目で見てそっと片手で抱き寄せた。「またね。チコ。」と言って、亮太は幸子のおでこに小鳥の様なキスをしていなくなった。下を向いていたらこぼれ落ちてしまいそうだ。
「しょう、、へい君?だよね?」
顔を覗き込みながら言った。
「あ、、。うん。なんか話せた?」
翔平が前髪を人差し指でクルクルいじりながら言った。
「うん。ありがとうね。これからの事話し合おうか。」
そう言い、握り拳で目に溜まった涙を拭いてガッツポーズをして誤魔化し、私達はこれからのルールを決めた。
・慣れるまでは、亮太と会うのは翔平の部屋でだけという事。
・次の日が定休日の日曜日の仕事終わりは、亮太と入れ替わり、月曜日の21時までに翔平に戻る事。
・この事は3人だけの秘密だという事。
この3つだけ。それ以上は思いつかなかった。