タツナミソウ
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「で、あれからどうよ?」
めぐみが言った。
もう中学校卒業間近で、授業もほとんどお遊びみたいなもの。体育の授業で皆んな個々で好きな事をしている中、私とめぐみはバレーボールをしているフリをして、お喋りしていた。
「どうってなんのことですか?」
わかっていながら、口をとんがらせて返した。ボールをポンっと上げて、トンっと両腕でついた。
めぐみはボールを足元に置いて、「なんなの。」と言って強めに私の肩叩いた。その反動でバランスを崩してしまい、左上に高かく上がってしまったボールを少し走って両手で胸に受け止めた。
「ごめん。ごめん。」
私達はボールを脇の下に抱えて、体育館の隅に座って近況報告をした。
亮太にバレンタインにチョコを渡して以来、メールをなんとなくし始めたが、毎日続けているわけではない。2、3日に一回ある程度。「明日の宿題なに?」とか「時間割教えて?」とかばかり来る。そして、返答すると、いつもお決まりの「ありがとう」その5文字だけ。
私はもう少し話したいのに、これじゃ何も話せない。私ばっかり好きが増していく。
でも亮太は、友達が1人増えたなくらいにしか思っていないんだろうな。
せっかく勇気を出して、チョコを渡したのにな、、、。
髪をくるくるさせて少し下を向きながら、めぐみに話した。
「で、あれからどうよ?」
めぐみが言った。
もう中学校卒業間近で、授業もほとんどお遊びみたいなもの。体育の授業で皆んな個々で好きな事をしている中、私とめぐみはバレーボールをしているフリをして、お喋りしていた。
「どうってなんのことですか?」
わかっていながら、口をとんがらせて返した。ボールをポンっと上げて、トンっと両腕でついた。
めぐみはボールを足元に置いて、「なんなの。」と言って強めに私の肩叩いた。その反動でバランスを崩してしまい、左上に高かく上がってしまったボールを少し走って両手で胸に受け止めた。
「ごめん。ごめん。」
私達はボールを脇の下に抱えて、体育館の隅に座って近況報告をした。
亮太にバレンタインにチョコを渡して以来、メールをなんとなくし始めたが、毎日続けているわけではない。2、3日に一回ある程度。「明日の宿題なに?」とか「時間割教えて?」とかばかり来る。そして、返答すると、いつもお決まりの「ありがとう」その5文字だけ。
私はもう少し話したいのに、これじゃ何も話せない。私ばっかり好きが増していく。
でも亮太は、友達が1人増えたなくらいにしか思っていないんだろうな。
せっかく勇気を出して、チョコを渡したのにな、、、。
髪をくるくるさせて少し下を向きながら、めぐみに話した。