タツナミソウ
___ホワイトデー当日の朝。
女子も男子も普通に過ごしているように見える。皆、気にしないフリを必死でしているのだと思う。普通すぎて気持ち悪いくらいだ。
朝のホームルームで担任の先生が言った。
「まあ、みんな!ソワソワしているかとは思うが、先生の見えない所でやってくれよ〜。見えたら没収しなきゃいけなくて面倒だから。」
その一言で、男子がざわめき始めた。
授業中は、お返しの事しか考えられなくてあまり頭に入ってこなかった。もうほとんど、高校に入った後のための勉強とか、脳トレとかだから、まあ大丈夫だ。高校に入ってから頑張ろう。うん。
お昼休みになり、めぐみと図書室の前の廊下で座りながらおしゃべりをした。
図書室は2階の1番端にあるから、私達の作戦会議の場所にはぴったりだ。入り口の前にある、私より少し高めの本棚と壁との間に2人でスポッとはまって、体育座りをするのがお決まりのパターン。
「ねえ、もらった?」
めぐみが首を傾げながら顔に手を当てて、小さな声で言った。
「んー。まだかな。そもそも貰えるのかな、、、。」
私もそれにつられて小さな声になった。
めぐみの方は見れなくて、自分の少し緩んだ靴紐をほどいた。
女子も男子も普通に過ごしているように見える。皆、気にしないフリを必死でしているのだと思う。普通すぎて気持ち悪いくらいだ。
朝のホームルームで担任の先生が言った。
「まあ、みんな!ソワソワしているかとは思うが、先生の見えない所でやってくれよ〜。見えたら没収しなきゃいけなくて面倒だから。」
その一言で、男子がざわめき始めた。
授業中は、お返しの事しか考えられなくてあまり頭に入ってこなかった。もうほとんど、高校に入った後のための勉強とか、脳トレとかだから、まあ大丈夫だ。高校に入ってから頑張ろう。うん。
お昼休みになり、めぐみと図書室の前の廊下で座りながらおしゃべりをした。
図書室は2階の1番端にあるから、私達の作戦会議の場所にはぴったりだ。入り口の前にある、私より少し高めの本棚と壁との間に2人でスポッとはまって、体育座りをするのがお決まりのパターン。
「ねえ、もらった?」
めぐみが首を傾げながら顔に手を当てて、小さな声で言った。
「んー。まだかな。そもそも貰えるのかな、、、。」
私もそれにつられて小さな声になった。
めぐみの方は見れなくて、自分の少し緩んだ靴紐をほどいた。