タツナミソウ
その幼馴染の写真をはじめて見せてもらった。舞が頬を赤く染めながら携帯を突き出してくるし、今までの人たちの傾向を考えるとすごいカッコいい人なのだろう。期待しながら見たせいだろうか。かなり普通。お世辞にもかっこいいとは言えない。いや、むしろ、、、。「とっても優しそうだね。」その言葉しか出てこなかった。
舞は、ふふっと笑いながら「カッコよくないでしょ?」と言った。思わず、頷いた。舞はまた笑いながら、そういう正直な所好きだよと言った。
舞はモテるし、もっと良い人がいるはずだ。人は見た目じゃないと言うけど、どうしてこの人がいいのかわからなかった。あまり魅力がある人には思えないけど、、、。
「何で好きなの?」
その問いに、顎に手を当てながらしばらく考えて「わからない。」舞はそう答えた。気づいたら好きになっていて、気づいたら目で追っていたらしい。彼と一緒にいると嬉しくて、離れている寂しくて、何をしているか気になって、胸がぎゅーっとなって痛くて、他の子と話しているとイライラして悲しくなる。彼の行動一つ一つで、笑顔になったり、泣いたり、怒ったり、色々な私になる。日常が彼でいっぱいになって、溢れて止まらない。だから、何でって改めて言われると出てこない。そう言われた。彼がいない世界は考えられないらしい。
そこまで好きなら、どうして今まで他の人と付き合っていたのか。尋ねた。
好きだからだよ。このまま幼馴染として隣に居られるならそれでいい。離れたくない。だから、他の人と付き合っている私を見せて彼に興味がないフリをした。そうすればこの気持ちがバレずに済むから。彼に好きな人ができても、彼女ができても、ずっと幼馴染でいられるから。この想いは一生伝えずに心の中にしまっておこうとしていた。と今にも涙がこぼれそうなのを堪えながら舞が答えた。
いや、まてよ。さっき今までの彼氏が好きだった言ったのは嘘だったのか?
嘘ではないらしい。本気で好きではあったらしい。それが恋愛としてかは別として。むしろ、このまま彼よりも好きになれるならそれがいいと毎回考えていたけど、無理だったと。いい所も悪い所も彼と比べて、彼だったら、彼なら、それしか考えられなくて辛くなって、毎回自分から別れを切り出していたと。なんて自分勝手な話だ。本気で舞を好きだった相手の気持ちにもなれよ。とも思ったけど、こんなにも人を好きになることってあるんだなと羨ましかった。私の亮太への好きはどのくらいなのだろう。
舞は、ふふっと笑いながら「カッコよくないでしょ?」と言った。思わず、頷いた。舞はまた笑いながら、そういう正直な所好きだよと言った。
舞はモテるし、もっと良い人がいるはずだ。人は見た目じゃないと言うけど、どうしてこの人がいいのかわからなかった。あまり魅力がある人には思えないけど、、、。
「何で好きなの?」
その問いに、顎に手を当てながらしばらく考えて「わからない。」舞はそう答えた。気づいたら好きになっていて、気づいたら目で追っていたらしい。彼と一緒にいると嬉しくて、離れている寂しくて、何をしているか気になって、胸がぎゅーっとなって痛くて、他の子と話しているとイライラして悲しくなる。彼の行動一つ一つで、笑顔になったり、泣いたり、怒ったり、色々な私になる。日常が彼でいっぱいになって、溢れて止まらない。だから、何でって改めて言われると出てこない。そう言われた。彼がいない世界は考えられないらしい。
そこまで好きなら、どうして今まで他の人と付き合っていたのか。尋ねた。
好きだからだよ。このまま幼馴染として隣に居られるならそれでいい。離れたくない。だから、他の人と付き合っている私を見せて彼に興味がないフリをした。そうすればこの気持ちがバレずに済むから。彼に好きな人ができても、彼女ができても、ずっと幼馴染でいられるから。この想いは一生伝えずに心の中にしまっておこうとしていた。と今にも涙がこぼれそうなのを堪えながら舞が答えた。
いや、まてよ。さっき今までの彼氏が好きだった言ったのは嘘だったのか?
嘘ではないらしい。本気で好きではあったらしい。それが恋愛としてかは別として。むしろ、このまま彼よりも好きになれるならそれがいいと毎回考えていたけど、無理だったと。いい所も悪い所も彼と比べて、彼だったら、彼なら、それしか考えられなくて辛くなって、毎回自分から別れを切り出していたと。なんて自分勝手な話だ。本気で舞を好きだった相手の気持ちにもなれよ。とも思ったけど、こんなにも人を好きになることってあるんだなと羨ましかった。私の亮太への好きはどのくらいなのだろう。