タツナミソウ
それより翔平の言っていた変なことってどの事だろう。メッセージに変な内容なんてなかったけどな、、。まあ、怒ってた事に対してかな?翔平が寒いし入ろうと親指を立てながら出入り口を指した。首を横に振った。不思議そうな顔をする翔平に昨日の事を全て話した。深澤君に対するよくわからないモヤモヤした気持ちも。全部。翔平はずっと黙って聴いてくれた。話終わった時、気持ちがスーとなった。肩に乗っかっていた何かはよくわからないけどすごく重いものが落ちたくらいに。そして昨日の気持ちは、ずっと仲良くしてきてお兄ちゃんのように接していた深澤君が離れていってしまいそうで、少し寂しかったからではないかと思いついた。翔平にもそう伝えた。私が好きなのはやっぱり亮太しかいない。いるはずがない。
風が吹いて黒い車が私達の前に止まった。助手席のドアが開いてマスク姿の舞が出てきた。いつもだったらふわふわのワンピースとか、ピタッとしたニットとかそういう服ばかり着ているから、だっぼだぼのトレーナーに丈が少し余った黒いスキニーのズボンを履いている舞を見るのが新鮮だった。きっと二日酔いだろう。とても辛そうだ。
「おはよう!」
舞の方に近寄ろうとした時、運転席のドアが開く音がした。私が躊躇ってしまったのだろうか。それとも深澤君が早かったのだろうか。わからないけど、気がづくと差し出した私の手は行き場を見失っていた。隣にいる翔平に絶対知られてるしちょっと恥ずかしい。横目で見られているのを察したけど、それを確信にしたくなくてまっすぐ前を見続けた。舞の腰に当たっている深澤君の手がすごく気持ちが悪い。なんでだろう。そんなのいつもの事なのに。あ、でも気持ち悪いと言っても、すごく気持ちの悪い虫を見たとか、船酔いですごく気持ちが悪いたかではない。言い表せないけど、すごく気持ちが悪い。そんな深澤君、私の知っている深澤君ではないと思ってしまう。やっぱり昨日から少し変なような気がする。それが私か深澤君かはわからないけど。
「おはよ。あれ?まった?遅れちゃった?」
いつものガハガハ笑いをしながら腕時計を見ていた。なんだ。20分ちょうどじゃん。と言いながら。
「おはよ幸子。昨日はごめんね。本当ごめん。」
「おはよう!そんな謝る事ないでしょ!ごめん禁止!」
「いや、、うん。そうだよね。ごめん。あ、、、。」
2人で笑い合った。「ごめん。ごめん。あ
、、、。」を繰り返して。朝から笑いすぎて涙が出てきた。舞の目からもキラキラの涙が溢れ出ている。少し赤い気がするのはきっと昨日遅くまでお酒を飲んでいたからだろう。多分お化粧も落とさないで寝てしまったからだろう。
風が吹いて黒い車が私達の前に止まった。助手席のドアが開いてマスク姿の舞が出てきた。いつもだったらふわふわのワンピースとか、ピタッとしたニットとかそういう服ばかり着ているから、だっぼだぼのトレーナーに丈が少し余った黒いスキニーのズボンを履いている舞を見るのが新鮮だった。きっと二日酔いだろう。とても辛そうだ。
「おはよう!」
舞の方に近寄ろうとした時、運転席のドアが開く音がした。私が躊躇ってしまったのだろうか。それとも深澤君が早かったのだろうか。わからないけど、気がづくと差し出した私の手は行き場を見失っていた。隣にいる翔平に絶対知られてるしちょっと恥ずかしい。横目で見られているのを察したけど、それを確信にしたくなくてまっすぐ前を見続けた。舞の腰に当たっている深澤君の手がすごく気持ちが悪い。なんでだろう。そんなのいつもの事なのに。あ、でも気持ち悪いと言っても、すごく気持ちの悪い虫を見たとか、船酔いですごく気持ちが悪いたかではない。言い表せないけど、すごく気持ちが悪い。そんな深澤君、私の知っている深澤君ではないと思ってしまう。やっぱり昨日から少し変なような気がする。それが私か深澤君かはわからないけど。
「おはよ。あれ?まった?遅れちゃった?」
いつものガハガハ笑いをしながら腕時計を見ていた。なんだ。20分ちょうどじゃん。と言いながら。
「おはよ幸子。昨日はごめんね。本当ごめん。」
「おはよう!そんな謝る事ないでしょ!ごめん禁止!」
「いや、、うん。そうだよね。ごめん。あ、、、。」
2人で笑い合った。「ごめん。ごめん。あ
、、、。」を繰り返して。朝から笑いすぎて涙が出てきた。舞の目からもキラキラの涙が溢れ出ている。少し赤い気がするのはきっと昨日遅くまでお酒を飲んでいたからだろう。多分お化粧も落とさないで寝てしまったからだろう。