タツナミソウ
頭が追いつかない。深澤君の事は大好きだ。でも、この好きは亮太に抱いている好きとは別物だと思う。
だけど、昨日のあの気持ちは、、、。せっかく翔平に話して、あれは恋愛感情ではないと思っていたのに。たしかに、深澤君の事を特別だと思っていたのは事実だ。ずっとお兄ちゃんのように慕っていた。はずだったのに、昨日はそうじゃなかったのも紛れもない事実だ。多分舞に嫉妬していたのだ。こんな気持ち隠さなくては、時間が経てばまたいつも通りに戻るって自分に言い聞かせて、心の中に蓋をして鍵して閉じ込めておこうとしていたのに。鍵穴はどこにも見つからない。中身が溢れ出てしまったらもう隠す事はできない。返す言葉も見つからなくて、ただずっと下を向いて黙っていた。
「ごめん、困るよな、、、。昨日の舞ちゃんの話聞いてたら、我慢できなくなっちゃってさ。自分勝手だな、俺。でも嫌いにならないでくれたら嬉しいな。」
深澤君は笑っていた。言い終わると後ろを向いてお酒の棚を整理し始めた。
「嫌いになんてなるわけないよ。この10年間、私を支えてくれたのは深澤君だよ。、、、でもごめん。やっぱり私、亮太が忘れられないんだ。」
私はわがままだ。本当に深澤君の事を思うなら、突き放す事だってできたはずなのにしない。自分の気持ちは隠したままで、深澤君のそばにいようとしている。今まで通りの関係が崩れていくのは耐えられない。もう私自身が今までとは違う気持ちだし、戻れない事もわかっている。でも、それを必死に見えないように覆い隠して亮太のせいにした。
「私のわがまま、ひとつ聞いてくれる?」
「なに?」
「これからも、今までと同じで私の1番の友達でいて欲しい。だめかな、、?」
深澤君はハハッと声を出して笑った。
「仕方ないな。そのわがまま一生聞いてやるよ。あ、でも俺は幸子が好きだって事は忘れないで。俺のわがままも聞いてよ?」
私も笑って頷いた。それから深澤君はいつものようにおちゃらけて「それ以上になりたいってなった時はちゃんと言うんだぞ??遠慮せずにな?」そう言って私の頭を2回ポンポンと叩いた。
そして、お腹が空いたと言ってキッチンに戻り料理をし始めた。いつもの安心する匂いが心地よかった。
だけど、昨日のあの気持ちは、、、。せっかく翔平に話して、あれは恋愛感情ではないと思っていたのに。たしかに、深澤君の事を特別だと思っていたのは事実だ。ずっとお兄ちゃんのように慕っていた。はずだったのに、昨日はそうじゃなかったのも紛れもない事実だ。多分舞に嫉妬していたのだ。こんな気持ち隠さなくては、時間が経てばまたいつも通りに戻るって自分に言い聞かせて、心の中に蓋をして鍵して閉じ込めておこうとしていたのに。鍵穴はどこにも見つからない。中身が溢れ出てしまったらもう隠す事はできない。返す言葉も見つからなくて、ただずっと下を向いて黙っていた。
「ごめん、困るよな、、、。昨日の舞ちゃんの話聞いてたら、我慢できなくなっちゃってさ。自分勝手だな、俺。でも嫌いにならないでくれたら嬉しいな。」
深澤君は笑っていた。言い終わると後ろを向いてお酒の棚を整理し始めた。
「嫌いになんてなるわけないよ。この10年間、私を支えてくれたのは深澤君だよ。、、、でもごめん。やっぱり私、亮太が忘れられないんだ。」
私はわがままだ。本当に深澤君の事を思うなら、突き放す事だってできたはずなのにしない。自分の気持ちは隠したままで、深澤君のそばにいようとしている。今まで通りの関係が崩れていくのは耐えられない。もう私自身が今までとは違う気持ちだし、戻れない事もわかっている。でも、それを必死に見えないように覆い隠して亮太のせいにした。
「私のわがまま、ひとつ聞いてくれる?」
「なに?」
「これからも、今までと同じで私の1番の友達でいて欲しい。だめかな、、?」
深澤君はハハッと声を出して笑った。
「仕方ないな。そのわがまま一生聞いてやるよ。あ、でも俺は幸子が好きだって事は忘れないで。俺のわがままも聞いてよ?」
私も笑って頷いた。それから深澤君はいつものようにおちゃらけて「それ以上になりたいってなった時はちゃんと言うんだぞ??遠慮せずにな?」そう言って私の頭を2回ポンポンと叩いた。
そして、お腹が空いたと言ってキッチンに戻り料理をし始めた。いつもの安心する匂いが心地よかった。